BReIN
アングラクション(関節深部感覚刺激テクニック)
BReIN(脳弾塑性誘導非侵襲選択的統合法)は20種以上ある施術の集合体系から成る統合療法です。その中のひとつ「アングラクション」について分かりやすく簡単に解説しています。骨折整復時、重力に対して剪断方向に骨を引っ張ると激痛が発生しますが、重力に対して平行に抗重力方向(天井方向)に引っ張っても痛みを発生させません。これを李利用したテクニックがアングラクションです。
スキンラップ&ニューロフィクス(三上式プライトン固定)
外傷に対する固定処置を考えたとき、ただ強固に固定すればいいというものではなく、固定中のストレスを最大限減らすことが求められます。さらに拘縮予防という観点も非常に大事な視点.キンラップは疼痛および腫脹のコントロール、ニューロフィクスは拘縮予防および固定中の快適さを追求することで生まれた最新の技法です。
Pリダクション~ポリファーマシー(多剤併用)に対する減断薬アプローチ~
多剤服用で高齢者に起こりやすい副作用は「ふらつき」「転倒」「認知機能の低下」「食欲不振」。薬を5つ以上使う高齢者の4割以上に起きているという報告がある。ポリファーマシーでは薬剤費の増大や残薬による医療費の無駄遣い等のほか、副作用が最大の問題。
スキンダイレクト
皮膚は人体最大の臓器で、常に重力に逆らうための緊張(テンション)を維持しています。こうした皮膚の緊張レベルを、私たちがふだん自覚することはほとんどありませんが、たとえば脳恒常性機能不全(BD)を抱える生体では皮膚の代謝活動が低下したり、皮膚の緊張レベルが変化したりするケースがあります
BReINという施術体系においては皮膚と脳の関係はとても重視され、これを“脳膚相関”と呼ぶ。外傷管理、運動器のリハ、脳卒中の回復期リハ、同じく脳卒中の後遺症ケア、CRPS(RSD)の疼痛管理等々においても「皮膚への介入」はひじょうに重要な要素のひとつだと考えています。
また関節周囲の皮膚には目に見えないわずかな回旋の動き(滑走)があります。これを優しく繊細な手技で誘導すると、見違えるほどの変化が現れることがあります。
フラクシッドタッチ(急性外傷に対するタッチング)
骨折患部への人の手によるタッチングが電気伝導率を変えることが報告されている。骨折を含めあらゆる急性外傷に対して、特殊なタッチングを行うことで超早期の回復が得られる。
脳弾塑性とは何か?(一般向けの説明)
脳に働きかけるアプローチを説明するとき、疲れた脳を癒し、その上で神経回路の再配線を促すということ。可塑性という概念には脳の癒し効果が含まれていない…。つまり神経可塑性という用語には「脳を癒すプロセス」が含意されていないのです。
脳を癒すプロセス(脳疲労の解消)は、いわば原状回復を意味しており、本来の姿に戻すこと、すなわち弾性という言葉で表すことができます。
BReIN【脳弾塑性誘導非侵襲選択的統合法】
BReINとは英語名の【Brain elasto-plasticity induction non-invasive selective integration】の主要な単語の文字“B・R・e・I・N”を並べた略称です。「脳」の英単語「BRAIN」と似ていますが、一箇所だけスペルが違います。「A」の箇所が小文字の「e」になっています。この理由は「elasto-plasticity(弾塑性)」という概念を強調するためです
ミラーセラピー&ミラータッチング(触視覚統合法)
ミラータッチングは触覚刺激を併用することで従来のミラーセラピーにはなかった効果を現します。ここではその実際の症例の一部を紹介します。通常のミラーセラピーは視覚と運動学のクロスモダリティ(異なる感覚の同時入力が脳情報処理に影響を及ぼす現象)である一方、ミラータッチングは視覚&触覚、あるいは視覚&触覚&運動覚のクロスモダリティとなります。