スキンダイレクト

 皮膚は人体最大の臓器で、常に重力に逆らうための緊張(テンション)を維持しています。こうした皮膚の緊張レベルを、私たちがふだん自覚することはほとんどありませんが、たとえば脳恒常性機能不全(BD)を抱える生体では皮膚の代謝活動が低下したり、皮膚の緊張レベルが変化したりするケースがあります

 BReINという施術体系においては皮膚と脳の関係はとても重視されており、これを“脳膚相関”と呼んでいます。

脳膚相関!?

胎児から乳児にける脳の発達と触覚の深い関係性、オキシトシンと脳と皮膚の関係性、有毛皮膚の毛包受容器が可聴域外の高周波を感知して脳に届ける可能性などが報告されているが、こうした脳と皮膚の密接な関係について総称する用語。

 外傷管理、運動器のリハ、脳卒中の回復期リハ、同じく脳卒中の後遺症ケア、CRPS(RSD)の疼痛管理等々においても「皮膚への介入」はひじょうに重要な要素のひとつだと考えています。

 また関節周囲の皮膚には目に見えないわずかな回旋の動き(滑走)があります。これを優しく繊細な手技で誘導すると、見違えるほどの変化が現れることがあります。

 こうした皮膚への介入技法「スキンダイレクト」の実際の様子を下の動画でご覧ください。

認知科学統合アプローチ(COSIA)に興味のある方へ

認知科学統合アプローチ(COSIA)は「認知科学と医療の融合」を表す概念であり、その起源は運動器プライマリケアにおける疼痛管理にあります。

画像ラベリングと痛みの原因診断が乖離する現状において、世界疼痛学会(IASP)は痛みの定義を改訂し、「痛みの感情起源説」にシフトしています。

COSIAに興味のある方は是非一度「医療者・セラピスト専用サイト」にお越しください。貴殿のご参画をお待ちしております。